連載 リプロダクション講座・21
胎児の内分泌(5)—間脳・下垂体・副腎系(続)
坂元 正一
1
,
木川 源則
1
,
水野 正彦
1
,
水口 弘司
1
,
佐藤 和雄
1
,
神保 利春
1
,
桑原 慶紀
1
,
森 宏之
1
,
中井 利昭
2
Shoichi Sakamoto
1
,
Toshiaki Nakai
2
1東京大学医学部産科婦人科学教室
2獨協医科大学臨床病理学教室
pp.47-57
発行日 1978年1月10日
Published Date 1978/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409205763
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Ⅰ.分娩発来機序への胎児(副腎)の関与
これまで分娩発来に関する諸説としては,1)子宮伸展説,2) Oxytocin説1,2)(Caldeylo-BarciaやCochの説),3) progesterone消退説3〜7),4) progesterone receptor消退説8)(Davis & Ryanらはラット妊娠子宮のprogesterone receptorが分娩時期に一致して減少すると報告している),などがあるが,何といっても最近主流になりつつあるのは,5)胎児による内分泌的調節説で,ひとくちにいえば胎児の間脳—下垂体—副腎系の機能の変化が分娩発来に深く関与しているというものである。
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