グラフ
胞胚体透明帯を脱出する内部細胞塊とトロホブラスト層
林 基之
1
,
森田 互重
1
1東邦大学医学部産科婦人科学教室
pp.542-543
発行日 1972年6月10日
Published Date 1972/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409204626
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哺乳類卵の透明帯は,卵生成時期(Oogenesis)に主として卵実質と顆粒膜細胞群の酸性ムコ多糖体分泌により無構造膜として形成されるが,受精時から受精卵着床まで,卵実質を保護し,破れることはないが,子宮内膜着床直前になると,胞胚体の卵実質の伸縮運動がおこり(図1,a,b),漸次透明帯は薄くなり,節状構造を呈し最も抵抗の弱いところから破れ(図2)通常1個所であるが,その場から卵実質が脱出する(図3)。種(例えばモルモット)によつては数個所が同時に破綻してしまうこともある。
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