特集 これでわかる 婦人科稀少腫瘍
絨毛性腫瘍 胎盤部トロホブラスト腫瘍
水本 泰成
1
,
鏡 京介
,
藤原 浩
1金沢大学附属病院 産科婦人科
キーワード:
危険因子
,
子宮摘出術
,
予後
,
胎盤部トロホブラスト腫瘍
,
B7-H1抗原
,
Pembrolizumab
Keyword:
Hysterectomy
,
Prognosis
,
Trophoblastic Tumor, Placental Site
,
Risk Factors
,
B7-H1 Antigen
,
Pembrolizumab
pp.230-236
発行日 2021年2月1日
Published Date 2021/2/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00525.2021121886
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胎盤部トロホブラスト腫瘍(PSTT)は、胎盤着床部中間型栄養膜細胞の特徴を有する細胞が異常増殖して発症するとされる極めてまれな絨毛性疾患の1つである。従来の化学療法に抵抗性を示すため、ほかの絨毛性疾患に比して予後不良である。最近の研究から、胎盤形成において、栄養膜細胞における免疫チェックポイント機構の重要性が示され、妊娠成立機序の解明、絨毛性疾患治療への応用に期待が高まっている。本稿では、PSTTの病態をまとめ、PD-1/PD-L1を標的とした治療など最近の話題について述べたい。
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