Japanese
English
原著
トロホブラストホルモンの臨床応用(その1)
Clinical application of trophoblastic hormones (Part 1)
永田 秀一
1
NAGATA HIDEKAZU
1
1熊本大学医学部産婦人科学教室
pp.155-159
発行日 1957年3月10日
Published Date 1957/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409201517
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緒言
Zondek-Ashheim妊娠反応は下垂体前葉に由来するホルモンによるという説は,その後多くの学者によつて訂正され,胎盤ホルモンによる事が明らかとなり,白井・飯田等は胎盤絨毛上皮細胞より産生されるのでトロホブラストホルモン(以下トロホと略す)と名付けた。彼等はこのトロホを水溶性として抽出する事に成功し,基礎的実験で人工黄体発生を確証した後,既に臨床的にも人工不妊化・性器出血・月経痛等の治療に優秀な成績をあげている。私は伏見製薬所よりトロホの提供をうけ,当教室外来で臨床に応用したので茲に小数例であるが報告する。
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