研究
Vitamin K2の新生児血液凝固障害におよぼす影響について
鈴木 重統
1
Shigenori Suzuki
1
1北海道大学医学部産科婦人科学教室
pp.71-79
発行日 1971年1月10日
Published Date 1971/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409204343
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はじめに
1957年,Beller1)が,TEGにおいて,新生児血液凝固能の亢進を唱えて以来,従来までの低プロトロンビン血症だけでは,説明のつかない新生児血液凝固機序の特性があることが,明らかにされ,未だ明確な結論は出されていないようである。
しかしながら,個々の血液凝固因子,なかんずくVi-tamin Kに由来するVitamin K dependent factorが減少していることは,疑いのない事実とされており,新生児の生理的な血液凝固障害の最も大きな原因として,多くの研究者によつて,追求されてきたわけである。
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