産婦人科医療--明日への展開 診断基準--新しい局面
Ⅱ.産科篇
新生児仮死—仮死児における凝固線溶系と頭蓋内出血との関連をめぐって
鈴木 重統
1,2
Shigenori Suzuki
1,2
1北海道大学医療技術短期大学部
2北海道大学医学部産科婦人科
pp.715-717
発行日 1983年10月10日
Published Date 1983/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409206882
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
新生児仮死の定義は「出生時に於る新生児の呼吸・循環不全を主徴とする症候群」であり,血流の停滞を来すような凝固亢進状態,もっとくだいていえばDICの前駆状態は,当然この定義の範疇にはいるわけである。
新生児仮死の原因はけっして単一ではなく,その源をたどれば胎児切迫仮死(fetal istress)の究明へと限りなく深遠に連ならなければならない。
Copyright © 1983, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.