特集 全国助産婦学校学生研究論文集・1
分娩予定日超過が児におよぼす影響
小川 芳子
1
,
小林 恭子
1
,
鶴巻 千津子
1
,
清水 知恵
1
,
阿部 陽子
1
,
新保 すみ子
1
,
大場 端世
1
,
俵山 ひさ子
1
,
川崎 伸子
1
,
吉田 房子
1
1新潟大学医学部付属助産婦学校
pp.28-31
発行日 1972年6月1日
Published Date 1972/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611204379
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I.はじめに
分娩予定日超過は日常の臨床でしばしば遭遇している問題であり古くから注目されてぎているが,いぜんとして未解決の点が多い。そのうえ受胎の生理や分娩発来の原因が完全に解明されていない現在「分娩する日」を正確に予知することは,今の産科学ではむずかしく,したがって予定日超過の定義とその対策もたてがたいといわざるを得ない。しかし予定日超過分娩において児の仮死率,死亡率が高く,また帝王切開術,鉗子術等の産科手術が増加することは問題になっている。そこで助産婦として,いかにしたら予定日超過分娩の母児に与える影響を少なくすることができるか,またその実体はどうであるかを知るために,この研究にとりくんだ。
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