特集 症候からみた新生児異常の診断
眼の症状
植村 恭夫
1
Yasuo Uemura
1
1国立小児病院眼科
pp.809-816
発行日 1970年9月10日
Published Date 1970/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409204277
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
小児眼科は,新生児,乳児眼科とも呼ばれるように,新生児,乳児の眼疾は最も特徴あるものであり,早期発見,早期治療を必要とするものも少なくない。眼疾は,進行性で,臨床症状は刻々と変化し,最初の状態が後の状態とは全く様相の変る場合も少なくない。年長児や成人においては全くみられない眼疾もある。新生児眼疾は,先天性のものと,周生期のものが主たるものである。その症状として現われる場合は,前眼部の異常は,外部より発見できることが多いが,後眼部ことに眼底病変の場合は,眼底検査を施行しない限り発見できないことが多い。これらを順を追つて述べることとする。
Copyright © 1970, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.