特集 症候からみた新生児異常の診断
整形外科的新生児疾患の診断
泉田 重雄
1
Shigeo Izumida
1
1慶応義塾大学病院整形外科
pp.819-824
発行日 1970年9月10日
Published Date 1970/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409204278
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生後1ヵ月間の新生児期は極めて短い日時であるけれども,ヒトの一生において環境の激変する極めて特異かつ重要な時期といえる。またこの時期には成長が極めて速やかであつて,再生力も旺盛である一方,変形,拘縮などの進行,増悪もまた急速な場合があり,早期治療のために早期診断が不可欠である。近時幸にして入院分娩が広く普及したので,入院中の期間を利用して各科専門医による疾病,異常のscreeningが行なわれるならば,はなはだ有効な早期診断の方便と考えられ,また産科医諸賢におかれても診断の概要を把握されることは決して徒爾ではないと思われる。以下新産児期に診断され,治療を開始すべき代表的整形外科的疾患,異常の概略を述べて御参考に供することとする。
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