疾患の病態と治療 リスクの高い病態の対策--産科から
予定日超過と胎盤機能不全
河上 征治
1
Seiji Kawakami
1
1慶応義塾大学産科婦人科学
pp.207-210
発行日 1977年3月10日
Published Date 1977/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409205580
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胎盤機能不全には在胎日数超過を筆頭に,系統疾患としての妊娠中毒症(EpH gestosis),糖尿病,梅毒,栄養障害等が関連する。本稿では臨床的に最も遭遇する分娩予定日超過と胎盤機能不全を中心に解説してみたい。
胎盤機能検査法にはEstriol (E3),HPL (HCS),Heatstable-Alkali-Phosphatase,LAP,CAP,がrou—tine workとしてあるが,臨床所見としては,妊娠月数に比して子宮が小さい(small uterus for gestational period),真の予定日を過ぎているかどうかが問題となってくる。
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