手術
腹膜外帝王切開術
鈴木 晴夫
1
Haruo Suzuki
1
1足利赤十字病院産婦人科
pp.335-337
発行日 1970年4月10日
Published Date 1970/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409204199
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はじめに
1907年Frankが,1908年Sellheimが腹膜外帝王切開分娩術を創始発表して以来,多くの産科医によつて,本術式の改良工夫がなされてきたが,現在のところでは,子宮下部に達する方式より,①Latzko,②Watersの2方法がその主流を占めているようである。
Latzko,Watersの両術式に関しては,約30年間にわたつていろいろ論争され,その優劣・長短に関しては,すでに語りつくされた感じがする。いうまでもなく,Latzko法ではparavesicalに,Waters法ではsupravesicalに子宮下部に達するのであるが,私は最近,安全・確実の2点を重視して,両術式を組み合わせた術式(paravesical &supravesicalともいうべき術式)を考案し実施しているので,ここに紹介したいと思う。
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