特集 性器感染症の診断
子宮付属器炎
藤生 太郎
1
,
小牧 貫治
1
Taro Fujiu
1
1山口大学医学部産科婦人科学教室
pp.305-309
発行日 1970年4月10日
Published Date 1970/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409204193
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はじめに
一般炎症は感染後3週間までを急性期,次の1週間を亜急性期,4週以後を慢性期,とするものが多い。
子宮付属器炎も感染後間もなくの急性期であれば,疼痛,熱発,腫脹,発赤などがあり,一般症状および内診所見によつて,その診断も比較的容易であるが,慢性期に移行したものでは熱発もほとんどなく,内診時のわずかの局所の抵抗と圧痛とによつて診断をつけなければならない。
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