今月の表紙 腫瘍の細胞診・10
子宮体部の細胞診
北澤 暁子
1
,
海野 みちる
1
,
坂本 穆彦
1
Akiko KITAZAWA
1
,
Michiru UMINO
1
,
Atsuhiko SAKAMOTO
1
1杏林大学医学部病理学教室
pp.1024-1027
発行日 2007年10月15日
Published Date 2007/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542101349
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1.子宮内膜の周期的変化
子宮内膜は腟上皮と同様に周期的な変化を示す.下垂体前葉から分泌される卵胞刺激ホルモンにより,卵巣からエストロゲンおよびプロゲステロンが分泌され,性成熟期の内膜は,増殖期・分泌期・月経期を周期的に繰り返す.
子宮内膜の粘膜は基底層と機能層に分けられ,機能層だけが図1のような変化を示す.子宮内膜は正常な状態でも,上記のような劇的な変化を繰り返している.さらに,年齢による形態変化も加わるため,子宮内膜細胞診はそれらを加味したうえで判定する必要がある.
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