--------------------
剥脱細胞学の創意者George N. Papanicolaou教授の逝去を悼み,併せてDr. Pap. を追憶する
安藤 畫一
1
1慶大
pp.321-322
発行日 1963年4月10日
Published Date 1963/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409202790
- 有料閲覧
- 文献概要
敬弔
米国New York Cornell医科大学名誉教授George N. Papanicolaou氏は昨年(1962年)の2月19日に79歳でFlorida洲Miamiで長逝された。特に剥脱細胞学(exfoliative Zytologie)別名・塗抹細胞学(sme—ar cytology)を子宮癌の診断に創意せる功労者として,深甚の謝意を表すると共に,尚お有為な生涯の断絶を哀惜する次第である。
教授は1883年5月13日ギリシヤ国Insel EuboeaのKymi (Coumi)に生る。Athen大学に医学を学び1904年にDr. med.となり間もなくドイツのMünchen大学に入り1910年にDr.phil.の学位を得た。1913年にU.S.Aに移りNew York病院の病理研究所に入り助教授となり,終にCornell医科大学の正学授となつた。
Copyright © 1963, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.