追悼
恩師楠隆光教授の御逝去を悼む
園田 孝夫
1
1大阪大学医学部泌尿器科学教室
pp.824
発行日 1967年9月20日
Published Date 1967/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413200252
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昭和42年8月4日,恩師楠隆光教授は,私達現教室員20数名を残して,突然この世を去られた。今や,大阪大学医学部のみならず,日本泌尿器科学会の誇りであつた楠教授に最後のお別かれをして早くも10日を過ぎ,現在の私達は,やる瀬ない虚脱感におそわれている。
故楠教授の医学者としての数々の業績上の偉大さに就いては,今更弟子の私が申し上げる迄もないことであるが,我が国に於ける古典的泌尿器科から近代的泌尿器外科への発展,尿路結石症,泌尿器科的内分泌学並びに腎移植の領域に至る迄の極めて広範囲に及ぶ功績は,日本泌尿器科学会の至宝的存在であると信ずる。
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