Japanese
English
薬剤の臨床
産科領域に於けるイルコジン坐薬の使用知見
Clinical experience with (Ircodin) suppository in Obstetrics and Gynecology
鈴木 多之助
1
Tanosuke Suzuki
1
1同愛記念病院産婦人科
pp.521-522
発行日 1960年5月10日
Published Date 1960/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409202210
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I.まえがき
従来種々の疼痛に対して,色々の薬剤が用いられているが,その多くは経口投与或は注射であり,肛門坐薬は未だ余り用いられていない。今回イルコジン坐薬を産科領域の諸種疼痛に用いその効果を調査した。
イルコジン坐薬はButazolidin 0.2g,Amino—pyrin 0.3g,Codeinum phosphoricum 0.02g,Medomin 0.3gが配合され,アミノピリンの鎮痛,コデインの痙攣緩解及び鎮咳,メドミンの鎮静作用と共に,ブタゾリジンの鎮痛,消炎作用を期待しうる上に,ブタゾリジンが他剤の排泄遅延作用をもつ事は之等薬剤の鎮静,鎮痛作用の増強がうかがわれる。又本剤には直腸粘膜刺激作用なく1)2),全身的にも取上げるべき副作用はないとされている2)5)6)9)。
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