Japanese
English
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泌尿器科領域に於ける新鎭痛坐薬Ircodinの臨床効果
EFFECT OF "IRCODIN" IN THE REALM OF UROLOGY
稲田 務
1
,
後藤 薰
1
,
日野 豪
1
,
山崎 巖
1
Tsutomu Inada
1
,
Kaoru Gotoh
1
,
Takeshi Hino
1
,
Iwao Yamazaki
1
1京都大学医学部泌尿器科
1Department of Urology, Faculty of Medicine, Kyoto University
pp.47-48
発行日 1957年1月1日
Published Date 1957/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491201871
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緒言
膀胱鏡による諸種の泌尿器科的検査及び治療後,或は手術後等の疼痛の緩解は患者の全身状態を良好に保つために必須である許りでなく,術後の正常な経過の為にも望ましい事である。従来その必要を感じつゝも,膀胱鏡検査後等の疼痛は軽度である点もあつて,患者にそのままに耐えさせるのが常であつた。手術後の疼痛に対しては非経口的に種々の鎮痛剤の使用のみに頼つて来た。しかし強いアルカロイドを含有する薬剤の頻回の注射は余り好ましい事ではない。これを避ける目的でスイスBa-selのGeigy社は新鎮痛坐薬Ircodinを製造した。既に欧洲に於いてはBirke,Meurer u.Liebich,Schultze等の多数の報告があり,広く使用されている。今回我々献藤沢薬品工業KKより本剤を入手し,之を使用して満足すべき効果を得たので報告する。
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