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性機能系におけるPacemakerとしての卵巣ホルモンの作用 そのⅠ,他
Estrogen Pacemaker Action of Ovarian Hormones in Reproductive Process: Ⅰ
pp.1180
発行日 1959年12月10日
Published Date 1959/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409202096
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以前Velardo等により卵巣性ステロイドホルモンが巣に於ける実験で互に干渉し合うことが報ぜられた。又近時Hisaw等はED17βによつて惹起された子宮増量はglu-cocorticoid,mineralocorticoid,等で抑制されることが確かめられた。更に最近Hisaw等はED17βで惹起された子宮増量を抑制する働きを16epi ETがETと共に有していることを報告した。
以上よりエストロゲンは互に協調して働くのみならず,すべてのこれらの代謝物はreceptor organと協調して働き,且つED17β,EO,16αhydroxy EO,16β hydroxy EO,ET,16epi ETの6エストロゲンは直接子宮に作用するのみならず,ET.16epi ETの抑制作用は副腎,下垂体と無関係に存することがわかつた。依つてこの論文はそれらエストロゲンの性機能系に対する促進的及抑制的作用及び黄体ホルモンとの関係につき解明せんとしたものである。即ち子宮重量増加に対する6エストロゲンの力は,EP17β>EO>16αhydroxyEO>16βhydroxyEO>ET>16epiETの如くであり,同じく子宮重量の増加に於けるエストロゲン間の相互作用としてはETはEO及びED17β,EO+ED17βの増加作用に対しかなりはつきり抑制的である。
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