Japanese
English
臨床研究
L.リジン添加哺乳が新生児体重に及ぼす影響
Influences of feeding with milk associated with L. lysin on the body weight of newborn infant
吹田 清純
1
,
山崎 俊一
1
,
前田 恭弘
1
Kiyozumi Fukita
1
1倉敷中央病院産婦人科
pp.1185-1187
発行日 1959年12月10日
Published Date 1959/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409202098
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Ⅰ.緒言
人体に必要な必須アミノ酸は数多くあげられているが,リジンを始めとする数種のアミノ酸は体内で他の栄養物から合成出来ず常に生命維持に必要な量を食品として補給する必要がある。Lリジンは必須アミノ酸中でも最も重要視されている。特に成長発育に必要であり殊に乳幼児等発育期には成人所要量の数倍量を要するのに対し母乳或は牛乳中のリジン含有量は此の必要量に遥におとるためLリジン強化の要があると云われている。従来新生児は分娩後の母体と共に産婦人科医の観察するところが多かったが次第に小児科医の観察下におくべきである事が強調され漸次その方向に進みつつあるが尚正常新生児は産婦人科医の観察下におかれる事が多い。私達は産婦人科入院期間の約1週間における新生児に上記Lリジンを母乳に添加補給した50例を従来の無添加哺乳の新生児50例を対照として主として体重面からその間の発育状況を観察した。
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