Japanese
English
検査と診査法
Myelopaqueの子宮卵管造影法への応用
Application of Myelopaque for hysterosalpingography
松山 栄吉
1
,
百瀬 和夫
1
,
小林 博
1
,
藤井 仁
1
Eikichi Matsuyama
1
1東京大学医学部産科婦人科学教室
pp.1188-1191
発行日 1959年12月10日
Published Date 1959/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409202099
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Ⅰ.はじめに
子宮卵管造影法の造影剤として現在油性のMoljodolと水性のEndografinが広く用いられているが,最近われおれはMoljodolを改良したMyelopaqueを使用してみた。
本造影剤は札幌医大脳神経外科橋場輝芳教授,中村芳男,同薬局長杉井善雄教授らが可除去性脊髄腔造影剤として老案されたもので1),胡麻油の脂肪酸のエチルエステルを溶媒として40%Mol-jodolを2倍に稀釈したもので,粘稠度はMol-jodolの1/10(オスワルド氏比粘度計使用),比重15℃−1.145,37℃−1.067である。本剤は同じ目的で既にU.S.A.のEastman Kodak Co.で作られたPantopaque (組成はethyl iodop-henylundecylateで,沃度30.5%を含むisome-ric-esterの混合)2,3)と極めて類似した性質を有し,何れもMyelographyに用いて造影鮮度は優秀,微細な異常個所の証明が可能で,吸出除去が容易であり,注入または吸出後の障害もなく勝れた脊髄造影剤である。
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