Japanese
English
症例報告
Pacemaker dermatitisの1例
A case of pacemaker dermatitis
石橋 睦子
1
,
水嶋 淳一
1
,
小林 里実
1
,
檜垣 祐子
1
,
川島 眞
1
,
野崎 幹弘
2
,
庄田 守男
3
Mutsumi ISHIBASHI
1
,
Junichi MIZUSHIMA
1
,
Satomi KOBAYASHI
1
,
Yuko HIGAKI
1
,
Makoto KAWASHIMA
1
,
Mikihiro NOZAKI
2
,
Morio SHODA
3
1東京女子医科大学皮膚科学教室
2東京女子医科大学形成外科学教室
3附属日本心臓血管研究所内科学教室
1Department of Dermatology, Tokyo Women's Medical University
2Department of Plastic Surgery, Tokyo Women's Medical University
3Department of Cardiology, The Heart Institute of Japan, Tokyo Women's Medical University
キーワード:
ペースメーカー
,
pacemaker dermatitis
,
pressure dermatitis
Keyword:
ペースメーカー
,
pacemaker dermatitis
,
pressure dermatitis
pp.123-126
発行日 2001年2月1日
Published Date 2001/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412903467
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72歳,女性.ペースメーカー植え込み術施行4か月後より,その被覆皮膚に紅斑が出現した.一部が結節状となり中央は潰瘍化し排膿がみられた.抗生剤に反応せず,膿の各種培養は陰性で,pacemaker dermatitisと診断した.その後潰瘍が拡大しペースメーカー本体が自然に露出したため本体を摘出し壊死組織を除去,残存するリード線をゴアテックス®で被覆したが再燃した.リード線をさらに短く切除しその断端を筋層内に埋没したが軽快せず,最終的にリード線をすべて抜去したところ治癒した.各種金属アレルゲンをはじめ,ペースメーカー本体,リード線のシリコン被膜を用いた貼布試験はすべて陰性であった.発症機序として本症例では物理的な組織の圧迫によるpressure dermatitisを考えた.
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