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特集 梅毒
妊婦梅毒の診断と治療とに関する2,3の問題
Some problems on diagnosis and treatment of syphilis in pregnant women
齊藤 正実
1,2
Masami Saito
1,2
1東京大学医学部産科婦人科学教室
2関東逓信病院産婦人科
pp.103-107
発行日 1958年2月10日
Published Date 1958/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409201706
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Ⅰ.はしがき
妊娠梅毒は1)胎児への影響,2)限られた期間内に有効な治療を施さなければならぬこと,3)使用薬剤の副作用があらわれ易いこと,4)所謂不識梅毒が多いこと,5)ことに最近は潜伏,且つ陳旧梅毒が圧倒的に多いこと等の諸点で梅毒の臨床の中でも特殊な地位を占めている。
妊婦梅毒の研究は古くより多数の学者により熱心に行われ,戦後のわが国では安井博士等の強力療法についての一連の報告1)−3),沢崎の研究4)−10)及び中島の宿題報告11)等が特に目立つている。
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