Japanese
English
臨床原著
我が教室に於ける腟式不妊手術とその遠隔成績
Vaginal sterilizing operation and its endresults in our clinic
藤井 純一
1
,
山野内 定隆
1
,
上田 倭雄
1
,
岡 武
1
Junichi Fujii
1
1長崎大学医学部産婦人科学教室
pp.461-464
発行日 1957年7月10日
Published Date 1957/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409201575
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はしがき
戦後諸般の社会情勢から家族計画として産児制限が叫ばれ,そのため受胎調節が強く要求されるようになつた。しかし受胎調節は避妊薬,器具,技術を必要とし,相当の理解力,研究心,実行力を要するので実際問題として言い易く行い難く,屡々失敗してその都度人工妊娠中絶を繰り返している現況である。従って多産を理由として頻回中絶する患者に対して永久不妊の必要を痛感するものである。そのためか昭和27年優生保護法の大巾改正以来不妊手術を希望するものが増加したが,術後の再妊娠或は後障害に関して色々と耳にされ又発表されてもいる。我が教室に於いても昭和30年原口等1)が不妊手術の違隔成績について報告しているが,その後更に例数も増加したので,増加分を調査し前報告の結果と合わせてこゝに報告する。
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