Japanese
English
--------------------
我が教室に於ける破傷風44例の統計的観察
The Statistical Investigation on 44 Cases of Tetanus in our Clinic
田村 重親
1
Shigechika TAMURA
1
1九州大學醫學部第二外科教室
1Surgical Dep't., Kyusyu Univ.
pp.265-267
発行日 1950年5月20日
Published Date 1950/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407200649
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
緒言
本症は古くから死亡率高く,予後不良な疾患として知られて来たが,破傷風菌に対する抗毒素血清が完成せられて以来,本症に対する予後良好となり治療に大いなる進歩を来たしてはいるが,今日尚諸家の本症に関する統計的報告にも覗はれる樣に,50%乃至60%と言う高率の死亡を見ていると言う事実は,吾人の深く留意すべき点であると思う. 依つて余は最近27年間に,教室に於て取扱はれた破傷風44例に聊か臨床的統計観察を試み,諸賢の御参考に供し併せて御批判を仰がうとするものである.
Copyright © 1950, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.