特集 卵巣機能障害
子宮剔除の遺残卵巣に及ぼす影響に就て
堀口 正晴
1
1大蔵省印刷局東京病院産婦人科
pp.15-20
発行日 1956年1月10日
Published Date 1956/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409201308
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はしがき
女性性機能の主役は卵巣に始まり,次いで脳下垂体,間脳と次第に上位に移行し,骨盤の中央部を占め両側に卵巣を従えている肝腎の子宮は常に上記諸器官の支配下に甘んじている観がある。
果たして子宮は積極的な意味に於て内分泌学的に何等の価値をも有しないものであろうか。卵巣は子宮に作用しても,子宮は卵集に対し内分泌学的に影響することはあり得ないのか,換言すれば所謂子宮ホルモンは存在しないのであろうか。
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