症例研究
ラミナリヤ桿による子宮壊死の1例
門川 利郞
1
1岩国病院
pp.1029-1031
発行日 1955年12月10日
Published Date 1955/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409201285
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緒言
子宮及附属器の限局性壊死殊に筋腫の如ぎに就いては,従来屡々報告されたが,其の大部分に亙る広汎性壌死に就いては極めて稀有なものである。
昭和16年武田は妊娠末期の胎児が,子宮内に於いて死亡し,稽留せる間に種々の遂娩操作が加えられ,遂に子宮全体の壊死せる1例を報告し,昭和24年鈴木,阿部は妊娠5ヵ月の人工妊娠中絶に際し5%ブドー糖を2回に亙り,羊水内に注入せし所子宮全体の壊死を来し,遂は腟上部切断術により治癒せる1例を報告している。
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