症例研究
レックリングハウゼン氏病を伴つた女子外陰部悪性メラノームの1例
川崎 安行
1
,
成田 俊策
2
1弘前大学医学部産婦人科教室
2弘前大学医学部産婦人科教室研究科
pp.1027-1029
発行日 1955年12月10日
Published Date 1955/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409201284
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I.緒言
悪性メラノームMelanoma malignumは病理学的にも臨床的にも興味ある腫瘍の一つであるが女子外陰部に発生することは比較的稀とされて居り,本邦文献には僅か7例の記載を見るのみである。私達は最近本症の1例を経験したが,未婚婦人の外陰部に発生したこと,殆んど全身の皮膚及び脊椎に所謂レツクリングハウゼン氏病の所見を伴つた点が特に興味あるものと考えたので,茲に報告する。
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