Japanese
English
臨床経験
有頭骨無腐性壊死の1例
A Case of Avascular Necrosis of the Capitate
西村 正智
1
,
池田 彬
1
,
増田 隆一郎
1
,
浜田 一寿
1
,
千葉 一裕
1
Masatomo Nishimura
1
1伊勢原協同病院整形外科
1Department of Orthopedic Surgery, Isehara Kyodo Hospital
キーワード:
無腐性壊死
,
avascular necrosis
,
有頭骨
,
capitate
Keyword:
無腐性壊死
,
avascular necrosis
,
有頭骨
,
capitate
pp.231-234
発行日 1987年2月25日
Published Date 1987/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408907564
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抄録:最近,われわれは極めて稀な特発性と思われる有頭骨無腐性壊死を経験したので報告する.症例は54歳,主婦.明らかな誘因のない右手関節痛を訴えて当科を受診した.X線写真で有頭骨全体に骨硬化像を認め,濃淡不規則な陰影が混在していた.保存的に経過を観察したが,次第に症状増悪したため9ヵ月後手術を施行した.ドリルで穿孔,海綿骨移植を行った.病理組織学的にも無腐性壊死と診断された.術後,可動域の制限を残すものの疼痛なく,日常生活に支障はない.
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