統計
産婦人科開腹術後における早期離床の臨牀的観察(その1)
森川 益夫
,
森川 滿夫
pp.610-613
発行日 1955年6月10日
Published Date 1955/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409201201
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まえがき
安静が病気の治療上必要なことは,昔から医学的常識となつていて,特に開腹術後は極端な僚ど厳守され,術後は少くとも数日間,甚しきは抜糸まで絶対安静を命じ,そのうえ絶食などの食餌制限を行って来た。
それがため患者は腰背痛,口渇,倦怠脱力感などを訴えて術中以上に苦しみ,たとえ抜糸が済んでも疲労と衰弱のため辛うじて歩行出来る程度の体力しかなく,恢復までには更に相当の日数を要するというのが通例であった。
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