速報
ウシ下垂体前葉から泌乳ホルモン及び性腺刺戟ホルモン分離抽出の試み
藤井 久四郞
1
,
松井 輝雄
1
,
小川 隆
1
,
上野 福壽
2
,
長澤 りの
2
1東京医科歯科大学産婦人科
2帝臓研究室
pp.285-287
発行日 1954年5月10日
Published Date 1954/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409201033
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
下垂体前葉から泌乳ホルモン(Prolactin-Ri—dd.e)を抽出することはBates & Riddle (1935),Riddle, Bates & Dykshorn (1932),Lyons &Catchpole (1933)ら以来研究がつゞけられ,White Catchpole & Long,(1937),Lyos,(1937),White, Bonsnes & Long (1942),Li, Lyons& Evans (1940〜1941)らはその純物質をえることに成功している。わが国では伊藤,早津と上野(1937),堤(1937),藤井(久)(1938)らがこのホルモンをウシ脳下垂体前葉から抽出しているが,純物質はまだえられていない。今回のわれわれの報告は泌乳ホルモンの純化に関してゞはない。わが国の少い前葉材料から,性腺刺戟ホルモンの收得量をそこのうことなくして出来るだけ多くの泌乳ホルモン粗物質を抽出しようとする一つの試みについての報告である。
Copyright © 1954, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.