特集 内分泌疾患を診きわめる
下垂体疾患
ホルモン抵抗症
下垂体前葉ホルモン不応症
杉澤 千穂
1,2
,
鳴海 覚志
2,3
,
長谷川 奉延
2
1横浜労災病院内分泌・糖尿病センター
2慶應義塾大学医学部小児科
3国立成育医療研究センター分子内分泌研究部
pp.2134-2137
発行日 2016年12月10日
Published Date 2016/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402224501
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ポイント
●下垂体前葉ホルモン不応症は,下垂体前葉ホルモン受容体の機能障害により下垂体前葉ホルモンが正常に作用しなくなった状態の総称である.その原因は各受容体遺伝子の両アレル性機能喪失型変異である.
●下垂体前葉ホルモン不応症の1つであるTSH不応症は,先天性甲状腺機能低下症をきたす.
●下垂体前葉ホルモン不応症の治療として,効果器が産生するホルモンを補充する.
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