診療室
陰部瘙痒症に對するベナパスタの使用経驗
高田 博有
1
1神戸医科大学産婦人科教室
pp.281-283
発行日 1954年5月10日
Published Date 1954/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409201032
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緒言
陰部瘙痒症は種々の外因及び内因によつておこる。例えば急性及び慢性外陰炎,帯下過多,糖尿病,妊娠等の外に神経性瘙痒症がある。
Savillはこれ等原因中,最多のものは外的刺戟物,主に分泌物或は感染尿によると云つている。瘙痒症はしばしば発作性に強くあらわれる為,或は日常の活動が妨げられ,或は睡眠が障碍される他,無意識の内に下着又は手指による擦過の為,外陰部は象皮病様に腫脹肥厚し,時に創傷を生じ,稀に二次感染さえ惹起する事がある。
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