症例研究
Rh因子不適合によらず所謂副腎卒中にもとずいた新産兒重症黄疸の1例
永原 貞郞
1
,
河田 謙二
2
1岡山大學醫學部病理學教室
2岡山赤十字病院産婦人科
pp.715-718
発行日 1952年12月10日
Published Date 1952/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409200758
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新産兒重症黄疸乃至赤芽細胞症の原因として,近時血液因子が重要視されているが,日本人に於ては白人に比してRh陰性者は遙に夥いため,本症の原因を因子Rhのみに求めることは困難である。一方新産兒に於ては副腎出血は殆んど生理的に起るとされている。われわれは,臨床上重症黄疸を認め赤芽細胞症と疑われた患者を死後病理解剖學的に検索し,その原因が所謂腎卒中にもとずいたと診斷した症例をえたので,茲にその所見の概要を報告する次第である。
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