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新産兒性器出血に就て
佐田 勝淸
1
1八幡製鐵所病院産婦人科
pp.197-199
発行日 1947年8月1日
Published Date 1947/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409200096
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新産兒には極めて稀に性器出血を惹起し醫家を訪れる場合がある。新産兒性器出血は出血性外陰疾患として1865年Birchenalにより報告されBayer (1902年),Juda (1913年),Mayer (1921年)等は先天月經或は早期月經として報告してゐるが,月經の樣に一定間隔を以て反復しないこと,卵巣機能と無關係なこと,又早期月經の樣な早熟状態を呈しないことが特徴である。この新産兒の性器出血の從來の報告は體重3000瓦以上の成熟胎兒であり魔乳分泌を伴ふものが多かつたが最近私は體重1900瓦にして魔乳分泌を伴はない1例を經驗し先人諸家報告に追加する次第である。
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