原著
今次大戰が月經に及ぼした影響の統計的観察
橋川 正
1
1名古屋市立大學醫學部産婦人科學教室
pp.64-67
発行日 1952年2月10日
Published Date 1952/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409200583
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緒言
昭和12年より8年間に亘る今次大戰が月經に如何なる影響を及ぼしたかを知る爲に戰争初期,極期,敗戰後の3期に分けて本學病院外來患者ヵルテ(此等の大部分は名古屋市内及近郊)に就いて調査を行つた。昭和15年以前のカルテは戰災焼失したので昭和16年度患者6756名昭和19年8月1日より翌20年7月31日迄の1年間2525名及び昭和21年度6513名の患者中より数え年16歳から45歳の間即ち成熟した婦人に就て調査した。此等のカルテは戰時中の多忙人員不足のため.初潮年齢は數え年を以て記載し月經時随伴症状の下腹痛の中に下腹痛,下腹索引痛,腹痛等を含めて記載してある事等の爲に詳細に分類する事が出來ないことを遺憾とする。
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