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今次大戰の女學生月經に及ぼした影響について—後編 家業別月経異常
山田 滿寬
1
,
藤井 忠
1
,
尼木 紹雄
1
,
山田 曅穗
1
1熊本醫科大學産科婦人科學教室
pp.94-97
発行日 1949年3月10日
Published Date 1949/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409200178
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緒言
余等は前號に於て今次大戰末期より昭和21年5月頃に至る期間，熊本縣下女學生の月經状況はかなり惡化した事實を指摘し，その原因として食糧事情が重要な役割を演じている點を明かにしたが，本號に於ては更に家庭環境特に家業の觀點より月經概況を統計考察し，月經異常の有無乃至程度が女學生の家業と如何なる關係に在るかを窺わんとした．凡そ女學生と言う比較的同一條件下に在る婦人の家庭環境はして良好で，所謂中産階級以上の比較的良家の子女を以て占める女性群であるが，その家庭環境，特に家業は種々雜多で各種の職業を網羅する爲，之を一概に論ずることは容易でないのみならず，之を一定の傾向に從つて排列する事も困難である．從つて便宜上家業を次の7種に大別して觀察することにした．
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