速報・予報
家兎梅毒とペニシリン
中島 精
1
,
野嶽 幸雄
1
,
松浦 鐵也
1
,
島津 幾之進
1
1慶大産婦人科
pp.107-108
発行日 1951年3月10日
Published Date 1951/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409200457
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序言
ペニシリン(以下Pcと略記す)が梅毒に有効な事のMahoneyの報告以來,本劑は驅梅力の強力な事,副作用の極めて少い事,治療期間の短い事等の利點の故に,從來の砒素,その他重金屬類に優る驅梅劑としての地位が確立されてきている現?である。我々は本年度日本産婦人科學會,中島擔當宿題報告,「妊婦梅毒の治療」に關する作業の一環として實驗的家兎梅毒の研究を推進中であるが,以下睾丸内接種家兎群に就て,血清反應の定量的測定によるPc治療經過と効果,及び睾丸局所病巣のTr. pallidum (以下T.p.と略記す)の消失時間測定によるT.p.のPc感受性に關して報告する。
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