今月の臨床 子宮体がん診療アップデート
治療のトピックス
1.子宮摘出の方法とリンパ節郭清の範囲
小田切 哲二
1
,
金内 優典
1
,
櫻木 範明
1
1北海道大学医学部婦人科
pp.466-473
発行日 2013年5月10日
Published Date 2013/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409103394
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●拡大(準広汎)子宮全摘出術を施行するうえで最も重要な作業は,膀胱子宮靱帯前層の切断と,尿管の授動である.安全に手術を行うために子宮周囲支持組織を形成する靱帯,神経,血管の層構造の理解が大切である.
●傍大動脈リンパ節郭清術は熟練した術者,スタッフのもとで行われれば決して患者にとって大きな不利益のある術式ではない.
●傍大動脈リンパ節郭清の併術がリスクの高い子宮体がんの予後を改善する可能性が高い.今後は,各症例ごとのリンパ節転移リスクを勘案した後腹膜リンパ節郭清の範囲の設定が必要となる.
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