特集 婦人科がん治療における下肢リンパ浮腫―センチネルリンパ節生検の保険適用はなぜ必要なのか
5.子宮体癌に対するリンパ節郭清の是非
山田 靖
1
,
宮本 強
2
,
塩沢 丹里
2
Y. Yamada
1
,
T. Miyamoto
2
,
T. Shiozawa
2
1松本市立病院産婦人科
2信州大学医学部産科婦人科学教室
pp.911-915
発行日 2024年9月1日
Published Date 2024/9/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000003077
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子宮体癌の手術療法は子宮摘出,両側付属器摘出とともに,staging手術として後腹膜リンパ節郭清が考慮される。しかしリンパ節郭清を施行することにより合併症のリスクが増加するため,どのような症例において後腹膜リンパ節郭清を適応とするかの判断は重要である。また摘出する範囲を骨盤領域のみとするか骨盤領域と傍大動脈領域の両方とするのか,リンパ節郭清の治療的意義について現時点で明確なエビデンスはない。本稿では,リンパ節郭清の治療的意義についてのエビデンス,リンパ節郭清の省略条件に対する当科での取り組みについて解説する。
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