今月の臨床 前置胎盤と癒着胎盤─ワンランク上の診断と治療
前置胎盤
3.前置胎盤・低置胎盤の臨床経過と管理
関口 敦子
1
,
中井 章人
1
1日本医科大学多摩永山病院
pp.724-729
発行日 2012年8月10日
Published Date 2012/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409103117
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
●妊娠24週を目安に診断する.疑いの段階でも高次施設への紹介が望ましい.
●有効な自己血貯血には数週間を要することに留意する.
●無症状なら外来管理も可能だが,警告出血・子宮収縮時,頸管長短縮時は即入院とし,切迫早産に準じて治療を行う.
●全前置胎盤・癒着胎盤・前置血管の有無を評価する.
●帝王切開術は原則妊娠36~37週で行う.癒着が予想される場合は,可能な限り超緊急帝王切開術を避けることを目標とし,出血時などはそれ以前でも考慮する.
●子宮切開創の位置,胎盤剝離試行・予定子宮全摘の是非を検討する.
Copyright © 2012, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.