今月の臨床 産科超音波診断─正診への道筋
妊娠中・後期
6.中期における前置・低置胎盤の診断
市塚 清健
1
,
長谷川 潤一
1
,
松岡 隆
1
,
大槻 克文
1
,
下平 和久
1
,
関沢 明彦
1
,
岡井 崇
1
1昭和大学病院総合周産期母子医療センター産科部門
pp.1048-1051
発行日 2007年8月10日
Published Date 2007/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409101550
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はじめに
前置胎盤,低置胎盤の診断は胎盤と組織学的内子宮口の位置関係に基づきなされる.したがって,これらの診断には経腟超音波断層法(経腟超音波検査)が最も有用であり,現在はほとんどの例で無症候の時期に診断をつけることが可能となっている.しかしながら,診断をつける際には,前述のごとく組織学的内子宮口の同定が必要であり,それには検査の時期が重要で,子宮峡部と子宮頸部の妊娠経過に伴う変化への理解が要求される.ここでは正常な子宮峡部,子宮頸部について述べた後,経腟超音波検査による前置胎盤,低置胎盤の診断と診断時の注意事項について述べる.
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