今月の臨床 前置胎盤と癒着胎盤─ワンランク上の診断と治療
前置胎盤
1.前置胎盤・低置胎盤の疫学
内田 季之
1
,
金山 尚裕
1
1浜松医科大学産婦人科
pp.712-716
発行日 2012年8月10日
Published Date 2012/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409103115
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●前置胎盤は胎盤が子宮口を覆う程度による分類と経腟超音波による分類があり,どちらの分類も全前置胎盤,部分前置胎盤,辺縁前置胎盤の3つに分けられる.
●アジア女性は白人女性,黒人女性と比べ前置胎盤の罹患率が高く,特に日本人は高率である.また4~8%が次回妊娠時にも前置胎盤を発症する.
●前置胎盤の危険因子は35歳以上,経産婦,体外受精,早産などのほか,子宮内操作,子宮手術の既往などである.
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