連載 Estrogen Series
任意の両側卵巣摘出術(1)
矢沢 珪二郎
1
1ハワイ大学
pp.400-401
発行日 2012年4月10日
Published Date 2012/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409102961
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子宮筋腫などの良性疾患で子宮摘出を行うとき,任意に両側の卵巣摘出を行う選択肢(elective bilateral salpingo-oophorectomy : EBS&O)がある.米国では,良性疾患で子宮摘出を行うとき,同時にBS&Oを行う割合は1965年では25%であったが,1999年には55%に増加していた1).このような傾向に対して,米国産婦人科医会(American Congress of Obstetricians and Gynecologist : ACOG)は以下のような推奨を発表している.
「予防的卵巣摘出を行うかどうかの決定は患者年齢だけではなく,患者の個人的な条件を考慮して,将来の卵巣癌発生の確率と卵巣機能喪失による不利な点を比較検討して行うべきである2)」
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