今月の臨床 常位胎盤早期剥離─ワンランク上の診断と治療
診断におけるポイントと課題
1.早剥の臨床所見
大口 昭英
1,2
,
松原 茂樹
1,2
1芳賀赤十字病院第1産婦人科
2自治医科大学産婦人科学講座
pp.1313-1316
発行日 2011年11月10日
Published Date 2011/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409102828
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常位胎盤早期剥離の定義
常位胎盤早期剥離は,「胎児が娩出される前に胎盤を早期剥離に導く脱落膜の出血」と定義される1).常位胎盤早期剥離を診断するための標準的診断基準はないが,その状態を臨床的に特徴づける所見は性器出血と腹痛であり,これらは通常過剰な子宮収縮,頻脈,そして,胎児心拍パターンの異常を伴うことが多い1).
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