今月の臨床 常位胎盤早期剥離─ワンランク上の診断と治療
診断におけるポイントと課題
3.早剥のCTG所見
桂木 真司
1
,
池田 智明
1
1国立循環器病研究センター周産期・婦人科
pp.1326-1333
発行日 2011年11月10日
Published Date 2011/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409102830
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胎盤早期剥離症例のモニタリングでは,variable deceleration, late decelerationの出現頻度が多く,剥離面積が100%に近い重症例においては,分娩前には胎児徐脈が特徴的である.切迫早産として管理されているものの中に胎盤早期剥離症例が潜んでおり,注意が必要である.切迫早産症例の胎児心拍数モニタリングにおける異常パターンを見逃さないことは胎盤早期剥離の管理上とても重要なことである.
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