連載 サクラの国のインドネシア・14
最後の国家試験
東梅 久子
1
1虎の門病院産婦人科
pp.842-843
発行日 2011年6月10日
Published Date 2011/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409102710
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3回目の看護師国家試験
3回目の看護師国家試験が近づいてきた.経済連携協定(EPA:economic partnership agreement)が締結された当初3年間と定められた看護師国家資格の取得期限は,延長や受験機会の拡大の動きもあるものの,第一陣として来日したインドネシア人看護師にとって最後の受験になる可能性もある.試験を前に緊張している様子が伝わってくる.
来日後に半年間の日本語研修を受けた直後の1回目の国家試験は,問題が理解できるはずもないだけ負担も少なかったように見えた.2回目は周囲からのプレッシャーもあってか,緊張して頑張るという言葉を連発しているように見えた.3回目は諦めが漂っている.またダメかも.今回合格できなければ帰国することになる可能性があり,日本を離れることを考えては泣いているというインドネシア人看護師もいた.
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