今月の臨床 婦人科がん検診
【子宮体がん検診】
2.子宮体がんにおける超音波検査
赤松 信雄
1
1姫路赤十字病院産婦人科
pp.1165-1173
発行日 2009年9月10日
Published Date 2009/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409102175
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子宮体がんにおける超音波検査に関連の深い用語について
『子宮体癌』は日本産科婦人科学会編の産科婦人科用語集・用語解説集1)では,「子宮体部に発生する上皮性悪性腫瘍であり,子宮内膜癌とも呼ばれる.外向性発育を示し,比較的限局性の結節を作る例が多いが,内向性発育やびまん性のこともある.ほとんどが腺癌で,特に類内膜癌が多く,高分化型ではしばしば腺棘細胞癌の像をとる.」と解説されている.一方,『子宮体がん』は,子宮体の悪性腫瘍を総称する用語であり,非上皮性悪性腫瘍をも含む.
『検診(スクリーニング)』は,「無症状の者に検査を実施してがんを早期に発見し,早期治療をはかることでその疾患の予後を改善させる(当該がん死亡率を減少させる)こと.スクリーニング検査から精密検査,そしてがんの発見と治療への橋渡しに至る一連の過程およびシステムをいう.」と解説されている2).
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