今月の臨床 ここが聞きたい―不妊・不育症診療ベストプラクティス
II 不妊の治療 D生殖補助医療(ART)
【着床前診断】
86.着床前診断適応と生検法のコツについて教えてください.
末岡 浩
1
1慶應義塾大学医学部産婦人科学教室
pp.600-603
発行日 2009年4月10日
Published Date 2009/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409102075
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[1]はじめに
生殖医学と遺伝学の発展に基づき,その融合分野の新たな医療技術として,着床前診断(preimplantation genetic diagnosis:PGD)の概念が発生した1).本邦における実施については技術的問題のみならず,倫理議論のハードルを超えて2005年から実施に至っている.この前段階として,日本産科婦人科学会が1998年10月にわが国のガイドラインを発表するに至った.特に適応については,多くの議論がなされ,現在なお1例ずつの倫理審査のなかで検討されている.実施するうえで重要なポイントとなる適応と生検法について解説する.
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