症例
長期間経過観察されていた腟壁筋腫の1例
朝野 晃
1
,
早坂 篤
1
,
鈴木 博義
2
,
太田 聡
1
,
島 崇
1
,
和田 裕一
1
1独立行政法人国立病院機構仙台医療センター産婦人科
2独立行政法人国立病院機構仙台医療センター臨床検査科
pp.1013-1016
発行日 2008年7月10日
Published Date 2008/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409101826
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症例は41歳,女性.2002年に挙児希望で近医受診時に経腟超音波検査で前腟壁に3×2 cmの腫瘤を指摘された.その後妊娠し,2004年8月には腟壁腫瘤は6 cm大に増大し,腫瘤による分娩障害のため帝王切開を施行した.腟壁腫瘤は2005年には3 cm大まで縮小したが,2007年には5.7×4.8 cm大に増大したため,腟壁腫瘍の診断で摘出した.摘出腫瘍は6×5×4 cm大で,重量 70 gで黄色,弾性硬で,表面は平滑であった.組織学的には平滑筋腫と診断した.
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