原著
卵巣囊腫,子宮筋腫,子宮腺筋症の経過観察中に卵巣癌が発見された5症例の臨床的検討
朝野 晃
1
,
島 崇
1
,
渋谷 祐介
1
,
早坂 篤
1
,
明城 光三
1
,
和田 裕一
1
1独立行政法人国立病院機構仙台医療センター産婦人科
pp.422-427
発行日 2013年4月10日
Published Date 2013/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409103309
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要旨
当科で卵巣囊腫,子宮筋腫,子宮腺筋症の経過観察中に卵巣癌を見出した5症例について検討した.年齢は34~83歳で,主訴および経過観察の契機は,卵巣囊腫の経過観察が3例,子宮筋腫および子宮腺筋症の経過観察中が2例であった.卵巣の大きさの変化は,正常大の卵巣が腫大し充実性部分を生じた症例が2例,5 cm大の卵巣がさらに腫大し,充実性部分を生じた症例が1例,15 cmの卵巣囊腫内に壁在結節を生じてきた症例が1例であった.組織型は,漿液性腺癌が2例,粘液性腺癌,類内膜癌,明細胞腺癌がそれぞれ1例であった.臨床進行期はIa期2例,IIa期1例,IIIc期2例であった.
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